こんにちは。
ねこイラストレーターのわかおちこです。
愛するペットが「このうちの子でよかった」「幸せだった」と感じてくれていたら…飼い主冥利に尽きますね。
私は愛猫を病気で亡くしたことをキッカケに、ペット終活を学びはじめました。
とくに愛猫が闘病中、できることがもっとあったと後悔があるからです。
今回は、自身が愛猫を亡くしたときの「グリーフの心理過程」について書きます。
「グリーフ」というのは、訳すと「悲嘆」「悲しみの種」という意味。
愛する対象を失う時に生まれる自然な感情を健全に回復させる手助けが「グリーフケア」です。
ペット終活の根底にある「グリーフケア」を深掘りしていきます。
自身が経験した心情を綴っています。
読んでくださっている方の状況によっては、悲しい気持ちが生まれてしまうかもしれません。(写真はありません)
読み進めるかどうかは、今のお気持ちを大事になさってくださいね。
グリーフの心理過程
グリーフは、愛する存在を失ってしまうかもしれないという段階から、亡くした後も続きます。
どんな感情が生まれ…
どのくらいの深さで…
どんな影響があって…
どのくらいの期間続くか…
それは個々で違いますが、大きく4つのプロセスに分けることができます。
生前〜死後
大きく4つのプロセスに分かれるグリーフの心理過程ですが、生前〜死後の心理過程はこのようになります。
生前のグリーフ(自身の経験)
次は、実際に私がたどったグリーフの過程です。
グリーフケアはペットにも飼い主に必要ですが、今回は自身の心理過程に注目して書いていきます。
グリーフケアの勉強のお手伝いをしてくれる愛猫ノマくんです。
2023年3月に17歳で亡くなりました。
衝撃期
亡くなる2年と少し前のこと、ノマが体調を崩し病院へ。
1つ目の病院は、高齢なりの不調や症状はあるものの、命に関わるような病気の診断はでませんでした。
その後、発作のような体調不良が再度あり別の病院に行ったところ、肥大型心筋症と診断され「いつどうなってもおかしくない状態」と告知されました。
それまで、体調を心配するようなことがなかったノマでしたのでショックは大きかったです。
間違いじゃないかと思いたかったです。
肥大型心筋症という病気のことを調べて、落ち込んだり少しの希望をもったりと…いろんなことを考えて頭が混乱していました。
悲痛期
「いつどうなってもおかしくない」という言葉に、ノマがいなくなってしまう不安や悲しみやもっと早く変化に気づいていたら?そんな後悔で頭も心もいっぱいになりました。
祈るような気持ちでノマを見つめ撫でていました。
薬を飲ませるのに苦戦して、薬を飲ませることへの迷いや、飲んでくれないと病気が悪化してしまうかもしれない恐怖が私を襲います。
この時期は、常にネガティブに囚われ辛い時期となりました。
回復期〜亡くなるまで
依然、不安はつきまといますが、ノマとの時間やノマのためにできることを考えるようになりました。
薬を飲んでくれるようになり、
調子のいい日よくない日はあるものの、
家に帰ればノマがいる幸せを感じる日々です。
そして、体調を崩してから2年と少しでノマは亡くなりました。
2年間で心の準備ができたかというと…よく分かりません。
寂しいし、悲しいし、後悔して、混乱して、ぼろぼろでした。
でも、2年の時間をもらえたことは感謝しかないです!
死後のグリーフ(自身の経験)
衝撃期
亡くなったときは、私と家族で看取ることができました。
動揺と混乱と恐怖で、すぐにノマを抱きしめることができず後悔が残ります。
私があまりに泣き喚くので、冷静になった家族がノマを安置してくれました。
眠れず、食事をとれなくなる時期でした。
この時のことを振り返るとまだつらいので、詳しく書けません。
悲痛期
衝撃期の何も考えられないような状態から、悲しみがどっと押し寄せてきて罪悪感が襲いかかってきます。
17年間、家族の中心で安らぎと笑顔をくれたノマにお返しはできていたのかと。
それと同時に、家いるのが当たり前だったノマの姿がないのが不思議で、胸にぽっかり穴が開くとはこういうことだと知りました。
いろんな気持ちが湧き出て混乱しそうなときは、YouTubeでペットロスの動画を観たり、コメントを読んだりして同じ境遇の方の思いに共感することで少し落ち着くことができました。
回復期
悲しみや罪悪感は続くものの、ノマの写真を整理する中で気付いたことがありました。
愛するペットがいる方が一番気になることは
「うちに来て幸せだったのか?」
ということではないかと思います。
私も思いました。ノマは幸せだったのかなと。
悲痛期の時期はとくに、闘病中の様子や亡くなった時のことで頭がいっぱいになっていました。
たくさんの写真を眺めているうちに、ノマと私たちの日々には幸せな瞬間がたくさんあったことに気が付くことができました。
写真の整理をする時間は、前を向くキッカケになりました。
思い出や記録を残すことで、とても支えになります。
きっと、ノマのためにもっとできたことがあったと思います。
それを後悔だけで終わらせずに、猫の介護やグリーフケアの学びに繋げることで自分自身の癒しにもなっています。
さいごに
今回は、自身の体験を振り返りグリーフの心理過程を学びました。
「再生期」について、自身のことは書いていません。
「ペット終活アドバイザー講座」では、新たな命を迎えることを「命のバトンタッチ」と表現していますが、私はまだその段階に至っていないからです。
心の動きは人それぞれ。焦らなくていい。
いつか来るそのときまで、私は自分の心に素直に向き合っていきたいと思います。
想像するだけでもつらい、愛する存在を失うことの不安や悲しみを抱えて、勇気を持ってこの記事を読んでくださった方もいらっしゃるかと思います。
幸せで悔いのないペットライフを過ごせますことを心から願っております。
ノマの闘病中のことなども、どなたかの参考になるかもしれませんので
今後共有していきたいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました(=^ェ^=)
わかおちこ