ペットの健康を考えるなら、自分のメンタルを整えよう

ペット終活


こんにちは。
ねこイラストレーターのわかおちこです。

今回は、ペットのターミナル期における、飼い主のメンタルの整える考え方について書いていきます。


ターミナル期はとくに、悲しみや不安で負のオーラをまとってしまいます。

飼い主の気持ちをペット達は感じるもの。
飼い主さんの反応に不安を感じてしまう子もいます。



思いが深ければとくにそうなりますよね。


ターミナル期のペットが穏やかに過ごし幸せに最後の時間を送れるように、飼い主さんのメンタルの整え方を考えてみました。

自身の経験を踏まえているので猫の話になりますが、猫以外の飼い主さんにも参考になればと思います。

愛猫のノマくん。診断から2年ほどターミナル期を過ごしました。



ペットのターミナル期に心を整える考え方

いつも通りに過ごす


動物は病気の概念がないと聞きます。
体調が悪い上に、大好きな飼い主さんがピリピリしていたり悲しそうにしていたら…ペットの不安は増してしまうでしょう。


子供の頃を思い返すと、母親のため息やイライラした様子が伝わってきて、気持ちが不安定になったことを思い出します。

何が言いたいかというと…


ペットにとって飼い主は大きな存在ですから、とても影響力があると思うのです。



ペットが病気なったらいつも通り過ごすことが出来なくなる場合もあります。

好きだった場所に行けなくなり、好きなおもちゃで遊べなくなり、好きなご飯を食べられなくなることもあるでしょう。

そんな時に家の雰囲気まで暗く変わってしまったら、ペットにとって安心できる大好きな場所はなくなってしまいます。



私自身もそうでしたが、愛するペットがターミナル期を迎えていつも通り過ごすことは、飼い主にとって簡単なことではないですよね。

ネガティブな気持ちを抱え込んだり、共に過ごした楽しい時間を思って過ごしたりと、心は揺れました。



介護や終活を学んでみて、「ペットが望むのは変わらない日常」ということ「変わらない日常を作るのは飼い主という家族の存在が不可欠」だとあらためて思いました。

時には一歩離れる


問題に直面すると、ほとんどの人が冷静でいられなくなります。
冷静でないと、判断を誤ることもあります。

一生懸命なのはいいのですが、一生懸命な時ほど一歩離れることが必要だと思いました。

ぜひ気分転換を!



愛するペットが苦しんでいる時に、気分転換なんて!と考える方もいるかもしれませんが、その気分転換のひとときがペットを救うことに繋がるかもしれません。



私のことを例にあげますと…

家族の中ではどちらかというと、私は一生懸命になるほうで、母親は(私から見ると)大ざっぱでした。


ターミナル期の過ごし方を思い悩み、工夫したりで「こうしよう、こうした方がいい」と熱心になっていた私。

目が血走っていた…とまでは言いませんが、大ざっぱな母にイラついたりしてピリピリした空気を纏っていたはずです。

ノマはというと…
とくに母親が大好きでした



要するに私は「重い飼い主」だったんですね〜。

ペットのことを考え熱心になる = ペットを喜ばせることではないんだなと、今はそう思います。

誰かと共有


ターミナル期は精神的に辛いので、ひとりで抱え込むには重いのではないかと思います。
誰かと共有できると心強いこともあります。


上記に書いたように、私の場合は家族と共有していました。
家族間で温度差が生じることもありますが…

連帯感は心の支えになります



お一人暮らしの方は、飼い主仲間や信頼できる獣医さんがいると心の支えになりますね。

とくに、お世話になるホームドクター(かかりつけ医)を、ペットを飼い始めた時から決めておくといいと思います。



私の話ですが…

ノマは15歳頃、たまに発作のような状態が見られるようになり、ホームドクターがいなかったため評判の良い病院に連れて行きました。

診察と検査の結果は、年相応に身体の機能は低下していて、発作のような状態も老化のせいだろうということでした。


引っかかるものはありましたが、様子を見ることに。

ひと月くらい様子を見ましたが、やはり気になって別の病院に連れて行ったところ、心臓病と診断されました。


ひと月の間に病状が進んだのかもしれませんが、身体の状態を把握しているホームドクターがいたら早めに適切な処理を受けられたのかもしれません。

異変にもっと敏感になっていれば、と悔やむこともありました。


何かあった時に安心して任せられる獣医さんと共に、ターミナル期のペットを支えていけると心強いと思います。

お互い癒される


ペットのためにしていることが、自分のためにもなることがあります。

例えば「撫でる」「ブラッシング」「マッサージ」などのスキンシップ。
ペットに触れることでオキシトシンが溢れてきて、心が安定し幸福感が得られます。

オキシトシンは脳から分泌されるようですが、胸がじわ〜っとあたたかくなって胸から出ているような感覚になりました



(猫の話になりますが)猫も信頼している飼い主さんとのスキンシップでリラックスすると、オキシトシンが分泌。
猫が喉を鳴らすゴロゴロ音にも、人間と猫の双方を癒す効果があると言われています。

手のひらでゴロゴロの振動を感じることでも効果があるので、マッサージなどしながらお互いを癒しあうといいですね。



私は猫のヒーリングミュージックを流していたのですが、効果はあったように思います。

ノマの様子を見ていると、音楽の好みはあると感じましたが


ヒーリングミュージックについても、自分自身が癒されるという一石二鳥の効果がありました。

自分を知る


自分自身が、どうゆうことで心が不安定になるか知っておくといいと思います。

例えば「知りたくない情報を遠ざける」ということも一つの手です。


私の場合、亡くなったペットに花を手向けた写真を見るのが怖かったです。

死を連想するものは心を刺激するようでした。


なるべくそうゆうものは遠ざけるようにしていました。

敏感な時期ですし、心を守って過ごしましょう


さいごに


ペットのターミナル期における、飼い主さんのメンタルの整え方について考えてみました。

飼い主さんのメンタルが安定しているとペットのためにもなると思いますが、ご自身のためにも参考になりますと幸いです。


わかおちこ