こんにちは。
イラストレーターのわかおちこです。

4コマ漫画「ケアハウスごろごろ」15話〜18話の物語から、「安全基地」についてお話します。

ユーキャンで学んだ「動物医療グリーフケア」「動物介護」の内容と、自身の経験に基づいて記事を執筆しています。
はじめに
「いつもの場所で、いつものように眠る」
猫にとってそれは、心のエネルギーを蓄えるための大切な時間です。

人間にとってもそうですよね。
漫画『ケアハウスごろごろ』15話〜18話では、やんちゃな子猫・トムくんの登場によって、老猫サバ子さんの平穏な日常に嵐が・・・
今回は、「動物医療グリーフケア」や「動物介護」の資料を基に、愛猫の心を守り、猫と暮らす家族の心を守る視点をお話しします。
猫にとっての「安全基地」
猫にとっての「安全基地」とは、単なる「家(House)」という物理的な入れ物ではなく、「ありのままの姿でいられ、心のエネルギーを充電できる本拠地(Home)」のことを指します。
猫にとってのテリトリー(縄張り)であり、過度な緊張を解いてリラックスできる空間で、自分らしくいられる場所です。
グリーフケアや介護における重要性
体力が衰えた猫にとって、安全基地は「弱った体を安心して預けられる唯一の場所」となります。
入院、通院、模様替えなどで安全基地を離れたり、環境が変わったりすることは、猫にとって大きな不安や恐怖(グリーフ)を生む原因に。

いつもの日常を維持することが、最良のケアなんですね
安全基地を奪われた!?サバ子さん
15話〜18話で、子猫のトムくんが「ケアハウスごろごろ」に変化を起こします。
とくに影響を受けたのが、臆病なサバ子さん。
サバ子さんの「安全基地」の猫ちぐらを、トムくんも気に入ってしまいました。
驚いて猫ちぐらから飛び出してきたサバ子さんの姿に、老猫たちは各々の思いを呟きます。

どうする、どうなる、サバ子さん!
「他者と分かち合う場所」へのアップデート
この状況は、動物医療グリーフケアの視点から「変化を受け入れ、新しい形での安心感を構築する」という非常に重要な意味があります。
ですが、臆病なサバ子さんにとって、猫ちぐらは自分一人で「身を守るための閉ざされた聖域」のようなもの。
この変化は、サバ子さんにどんな影響を与えるのでしょうか。
18話でサバ子さんは、侵入者であったトムくんを受け入れ、彼の体温や匂いを感じながら一緒に眠ります。
安全基地は「一人の安らぎ」から「誰かがいることによる強固な安心」へと更新されました。
環境の変化(グリーフ)の克服と適応
猫は環境の変化に非常に敏感であり、自分のテリトリーが侵されることは大きな不安や恐怖(グリーフ)を生みます。
サバ子さんは一度、猫ちぐらを追い出されるという「喪失体験」を味わいましたが、変化を拒絶するのではなく、変化後の新しい日常の中に「ひとりの時より安心するかも」という安らぎを見つけました。
これが、グリーフケアにおける「再生期(新たな出会いや生活への適応)」といえます。
老猫たちが新入りのトムくんを拒絶するのではなく、自分たちの「安全基地」にトムくんを受け入れていく様子は、彼らが「今を生きる」ことを教えてくれているような気がします。
さいごに
今ある温もりを大切にすること。
その積み重ねが、愛猫との豊かな時間を支えてくれます。

猫と一緒に暮らす者として、大切にしたいところです
今回、サバ子さんは変化を受け入れることができましたが、猫によっては受け入れることが難しい子もいると思います。
愛猫に寄り添って判断したいですね。
わかおちこ




